百人一首の秘密―驚異の歌織物 (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
百人一首は、タテ一〇首・ヨコ一〇首の方形のわくのなかに、百首をある特殊な順序で配列することによって、上下左右に隣り合うすべての歌どうしがなんらかの共通語=合せ言葉によって全部ぴったり結ばれあうという、まことに奇抜な構造をもっている。著者は本書において、歌織物=「言葉合せのジグソー・パズル」を解読し、同時に、なぜ定家がかくまで辛苦を払って至難の歌織物をつくったのか、定家をそこまで駈り立てた動機はなんだったのかという定家の心情、内面の問題についても解明した。
内容(「MARC」データベースより)
百人一首を歌織物=「言葉合せのジグソー・パズル」と定義して解釈し、定家がなぜこの至難の歌織物をつくったのか、そこまで駆り立てた動機はなんだったのかという心情・内面の問題についても解明を試みる。81年刊の新装版。
風土記 (単行本(ソフトカバー))
内容(「BOOK」データベースより)
『常陸国風土記』『播磨国風土記』『出雲国風土記』『豊後国風土記』『肥前国風土記』のほか、各地の風土記の断片すべてを収録。美しく豊かな風土のありさま、土地の物産、地名の由来が、おおらかに語られる。詳細な現在地名との対照表を付す。
内容(「MARC」データベースより)
美しく豊かな風土の有様、土地の物産、地名の由来が大らかに語られる「常陸国風土記」「播磨国風土記」「出雲国風土記」「豊後国風土記」「肥前国風土記」と、各地の風土記の断片全てを収録。69年刊の再刊。〈ソフトカバー〉
すらすら読める今昔物語集 (単行本)
出版社 / 著者からの内容紹介
自分の生命(いのち)は自分の知力と胆力で守る。最も原初的な真理を思い起こさせる、かずかずの「今は昔」の物語。
総ルビつき原文【著者オリジナル現代語訳つき】
今をさかのぼること900年前に生きた人々から、たくましく生きる力を吸収しようというのがこの本の目的なのだ。
生きるか死ぬかの瀬戸際で知恵と勇気を振り絞って生きのびていく話、苦しみあがいているうちに光明を見出す話、日常のしくじりを好転させる話、降りかかった災難を弁舌や夫婦の力で払いのけていく話などを読むと、不思議に癒され、生きる力がわいてくる。<本文より>
内容(「BOOK」データベースより)
自分の生命は自分の知力と胆力で守る。最も原初的な真理を思い起こさせる、かずかずの「今は昔」の物語。総ルビつき原文。著者オリジナル現代語訳つき。
古事記 (単行本)
内容(「MARC」データベースより)
神々の誕生から人の世へ-。こうして日本は始まった。古事記に登場するさまざまなトピックに関して、ゆかりのある風景の写真とともに紹介。読解に必要な単語などもていねいに解説する。
出版社からのコメント
『日本の古典に親しむ4 古事記』お楽しみいただけてますでしょうか。昨年10月からスタートしたこのシリーズは、はや4冊目をお届けしているわけですが、「古事記」の世界もなかなか面白いですよ。といいますのも、話の面白さもさることながら、古事記ゆかりの舞台の実に多彩なこと。
今回、編集するにあたっては、カメラマンを一人派遣して新規撮影を敢行しました。東京を出発したカメラマンは、まず奈良・大阪を撮り、大阪港からフェリーに乗り、一路九州へ。高千穂を中心に南九州を撮了したら、九州を北上し中国道から島根方面に転じ、出雲の神話世界を撮り、宮津を経て琵琶湖湖畔に出て、中央道を諏訪経由で帰京するという実に2000キロを走破する17日間の撮影取材に取り組んでくれたのです。
疲れきったカメラマンの「体の芯から疲れました」という一言には、彼の着ている薄汚れたジャンパーとともに、取材の大変さが実感としてこもっていました。
一番感動した景色について訪ねると、島根県の美保関で見た光景だといいます。私も同じ風景を見たことがあるのですが、日本海のどんよりとした厚い雲が、ほんの一瞬割れて波立つ海にひと筋の光を射すのです。もとより天気の変化など人智の及ぶものではなく、まさに神さまのいたずらのような神々しい景色が、ものの何分か続くのです。天気の悪い時ほど、その感動は大きなものになります。カメラマンが訪れた時も荒天で、波しぶきと雨とを浴びながら、ひたすら海を見つめていた時に、その奇蹟は起こったそうです。
取材の折々にそんな不思議な体験をします。そうしたカメラマンの労作をふんだんに盛り込んだ『日本の古典に親しむ4 古事記』は、読まずに写真を見ていただくだけでも楽しめるのではないかと思います。まあ、もちろん読んでもいただきたいですが……。
この一冊で読める!「日本の古典50冊」 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
『古事記』から『東海道中膝栗毛』まで、50冊がこの1冊ですべて読める。各作品のダイジェストから、時代背景、名場面、作品の“より深い”味わい方までを徹底網羅。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
阿刀田 高
1935年東京に生まれる。早稲田大学第一文学部でフランス文学を専攻。国立国会図書館勤務を経て作家に。短編集『ナポレオン狂』で直木賞、また『新トロイア物語』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
日本書紀〈2〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
「天皇の曰はく、『烟気、国に満てり。百姓、自づからに富めるか』とのたまふ」(仁徳天皇七年四月)。任那・新羅の抗争、日本武尊・神功皇后の熊襲征伐、新羅出兵など、「巻第六 垂仁天皇」から「巻第十三 允恭天皇・安康天皇」までを収録。
枕草子 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
冷静で細やかな観察,才気煥発な筆致によって,わが国随筆文学を代表する一書として,本書はあまりにも有名である.一段一段の文章から,平安時代の生活と感覚の具体相を,万華鏡を見るようにうかがい知ることができ,また筆者と中宮定子との美しい魂の触れあいが,この草子の文学的香気をいっそう高めている.
--このテキストは、
単行本
版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
冷静で細やかな観察、才気煥発な筆致によって、わが国随筆文学を代表する一書として、本書はあまりにも有名である。一段一段の文章から、平安時代の生活と感覚の具体相を、万華鏡を見るようにうかがい知ることができ、また筆者と中宮定子との美しい魂の触れあいが、この草子の文学的香気をいっそう高めている。
新編日本古典文学全集 (44) 方丈記 徒然草 正方眼蔵随聞記 歎異抄 1 (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
仏教的無常観で時代と社会を鋭く描く随筆2編他。道元と親鸞の法語集を収録。動乱の中世を象徴する往時の新しい思想と宗教観を浮き彫りに。
新編 日本古典文学全集 (22) 源氏物語 (3) (単行本)
出版社 / 著者からの内容紹介
一千年年前に、紫式部によって書かれた『源氏物語』は、時代時代に数多くの読者を獲得してきました。そして、今日なお『源氏』の魅力にとりつかれる人はあとを絶ちません。光源氏という希有なキャラクターと、華やかに展開される宮廷ドラマという表向きのストーリーとは別に、そこには、どの時代の人々をもひきつけてやまない、普遍的な人間性が描かれているからでしょう。その『源氏物語』を、普通の人々が読めるように工夫したのが、この『新編日本古典文学全集』版のそれです。同一ページに、原文・注・現代語訳を配し、原文の味をそこなうことなく内容を理解することができます。二色刷りを採用し、装丁も白を基調にし、持って楽しく、見て美しい本に仕上げました。 校注の先生方は、それぞれ、現在望みうる最高の執筆者で、今日到達した学問上の最新成果をとりいれています。 第三巻は、少女巻から藤裏葉巻までの十三帖を収録。源氏三十代の壮年期を描いています。位は人臣をきわめ、六条院に愛する女性たちを集め住まわせる――、栄華の頂点にいる源氏も、その心中には出家の志が芽生えてくる……。波瀾に富んだストーリーが展開されます。
出版社からのコメント
少女、王髪、初音、胡蝶、蛍、常夏、篝火、野分、行幸、藤袴、真木柱、梅枝、藤裏葉を収録。亡き有顔の遺児・玉鬘を養女として引き取った源氏は、親ならぬ懸想に苦悩する。華やかな六条院に繰り広げられる愛憎劇。
女人蛇体―偏愛の江戸怪談史 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
嫉妬の焔で蛇となった女宿業か悲恋か恐ろしくも哀れな男と女の怪談を探る
嫉妬に燃える女は蛇となって逃げる男に追いすがる起源から様式化へ、仏教が説く因縁話から悲恋物語へと変貌する“蛇体と化した女たち”の怪談奇談の系譜を考察する。
内容(「BOOK」データベースより)
恋ゆえに憎しみの淵に沈む女が蛇体に変身―。幻想文芸に花開く「女が蛇になる物語」はどのように生まれ、物語の世界へと変貌していったのだろうか。古代・中世の仏教説話にみえた女人が蛇に変身する表象は、やがて近世の小説・演劇のなかで様式化されながら、怪異な恋物語へと創り変えられていく。好色と怪異の絶妙なコラボレーション。その足跡を追い求め、江戸怪談が描き出した、一途な執念が生む“恋の魔境”へと読者を誘う。